★ 2016-11-2 栴檀の実、正しくは「楝の実」を OBP歩道橋で撮ってきましたので
ここに追加します。(2018-5-31追加) ・【栴檀は双葉より芳し】は、通説の広まった一般的意味は、大物は小さいころから、 そのすぐれた才能を、あらわしているというたとえで、せんだんの木は、芽が出始めた双葉のころから、とてもいい香りを放っているということです。 ・しかし、この句は、京都のいろはがるたと、平家物語にでてきますが、平家物語の作者が大きな誤りをしたものが広がったようです。 ・”樹木”そのものの間違っていることと、木の”芳しい香り”について誤認して書いたとのことであります。 ・せんだんの木は、白檀(びゃくだん)の木の別名 のようですが、実際には、栴檀と白檀は同じ木で日本にはないようです。 ・日本に古くからあるのは「 楝(おうち)」の木で、これを栴檀と誤っていってしまったとのことであります。 ・栴檀木橋(せんだんのきばし)は、栴檀の木で作られたものではなく、昔の木橋の頃から橋の袂に大きな栴檀の木が有ったことから、栴檀木橋と呼ばれたようです。 ・大阪は中之島と北浜・船場を結ぶ橋として有名な「栴檀木橋」です。 木橋ではありませんが、現在もその呼称が使われています。 中之島にある倉庫・蔵屋敷と商売の北浜・船場を繋ぐ重要な橋だったようです。 ・この栴檀の木は、夏の始めの5月初旬から中旬にかけ小さな可憐な白い薄紫の花を咲かせますが、秋にはそれが鈴なりの小さな団子の様な実をつけます。 ・この木の実が沢山の実をつけた様子を「千団子」といい、この”千団”を”栴檀”と三井寺が江戸時代に言ったことが広まり、日本古来のこの木の名前「おうち・楝」や「あみのき」が栴檀になってしまいました。 ・元々は平家物語が【栴檀は双葉より芳し】で間違ったことを述べた(木の名前と木の香り)のが原因のようですが、wikiによれば既にこの木が栴檀と認知されていてセンダン科センダン属の落葉高木で、学名は Melia azedarach。 栴檀は双葉より芳しは、白檀のことで、栴檀ではないと説明されております。 ・栴檀の木の大木は、私は近くで余り見かけませんが、栴檀木橋の近くの中之島でそれらしき木を探しましたが、確証はなく、仕方なくOBP歩道橋の側の大木の近接写真をまた撮りました。。 ・なお 有名な唱歌の【夏は来ぬ】の4番は << 楝(おうち)ちる 川べの宿の 門(かど)遠く 水鶏(クイナ)声して 夕月すずしき 夏は来ぬ >> と 正しく古き言葉で歌われております。 |