私の立体視の考察−メカニズムと習得/マジカル・アイ sohta 太田しげ弘 shige37 home               立体写真一覧表    


−−誰も書かなかった裸眼立体視の謎に迫り、その習得を可能にする−

−−−目次−−−「私の立体視の考察」−誰も書かなかった裸眼立体視の謎に迫り、その習得を可能にし、疑問に答える−
  1. ★ はじめに
  2. ★ 立体視のメカニズム
    立体視の起源(ウイーストンの機械), 両眼視差と視覚の三機能と融像, 輻輳角(光角), 融像, 立体視の方法, 交差法,
    平行法, ステレオ・スコープ
  3. ★ 裸眼立体視が出来る人、できない人の分類
    カラー・フィールド・ステレオ
    ●「コトノハ○×」の”裸眼立体視”
  4. ★ 私の立体視の訓練と習得法
    訓練の1 外眼筋の訓練, 貯筋,
    訓練の2 イ(輻輳・開散運動),
    訓練の3 ロ(融像の訓練),
    訓練の4  (仕上げ),
    平行法の訓練,   私の練習帖A,   私の練習帖B    私の練習帖C    私の練習帖D
    平行法のコツ,
    *印刷物を平行法で見る場合,
    *交差法の習得(リンク1), *平行法の習得(リンク2), *立体視のトレーニング(リンク3),

  5. 私の立体視ツール
      平行法, 交差法, 平行法 100円の老眼鏡, PENTAX AD でRL画像を見る方法
  6. 裸眼立体視は目に悪くないのか(リンク;裸眼立体視Q&A )
  7. マジカル・アイ(マジック・アイ)について
      ランダム・ドット・ステレオ, 3dwonderstuffへのリンク, 「とのすのす」ほかリンク, <<ステレオグラム美術館>>へのリンク,
    * 参考リンク;●視力回復と視力検査★視力回復の研究■特別視機能研究所




    1.★ はじめに

    私は全くの素人でステレオグラム、立体写真の愛好者で、しかもニューカマーの一人にすぎませんが、
    立体視の解説はいきなり交差法とか平行法の説明でそのメカニズムとか原理の説明がハッキリせず、
    裸眼立体視の習得とかその訓練の方法も系統的に書いたものは皆無だと感じていました。
    また眼の視覚の機能の輻輳とか開散とかの言葉やその関連を説明するものもありません。
     そこで思い切って自分で私が書いてみることにしました。 間違いや勘違いもあるかもしれませんが
    読んで見て下さい。
    裸眼立体視の習得を目指すときは、<< 私の立体視の訓練と習得法 >>から読んで疑問があれば
    立体視のメカニズムを読んでください。

    << 2. ★ 立体視のメカニズム >>

    なぜ?立体に見えたり、平面的な2枚の写真で奥行き・立体感を感じるのでしょうか。

    ●立体視の起源(ウィーストンの機械)

    立体視は錯視ではありません。正常な機能ですが、その起源は1838年、英国の物理学者リチャード・ウィーストンが作った機械とされています。 2枚の鏡によって両眼視野を振り分け、両眼視差の通りに描かれた2枚の簡単な線画を背景から浮き上がらせることに成功しました。
    2D(平面図形)を3D(立体画像)に初めて立体視できました。



                                                                                     <リンク>
    ”探検コム”の立体写真の誕生

    ●両眼視差と視覚の三機能と融像

    私たちは、左右2つの眼を持ち立体視機能があるから現実の世界は全て立体に見えます。
    簡単には、右眼と左眼に見える像に違いかあり、この違いを視差と言いますがこの視差により立体感や
    遠近感が生じます。
      この視差の違いは視覚の三つの機能が関係しています。(斜視や乱視の障害がある場合や両眼の
    アンバラスがある人は完全な立体に見えないときもあります)



    その1つはレンズとしての水晶体を薄くしたり(遠くを見る)太くしたり(近くを見る)してピントを合わす
    <<光学機能>>です。ピント合わせには、縮瞳(しゅくどう)という虹彩も収縮し焦点深度を深くさせる 働きに協力しています。



    次に両眼の傾き具合(正対していない)というか、自動車の前輪にトーインというのがありますが
    、それと同じように少し角度があります。(私の独自に考えた表現で正しいかどうかわかりません)

     この角度は両眼からの2本の線と見るものの結ぶ角度で遠くを見るときは小さく
    近くを見るときは大きくなります。この角度を「
    輻輳角」フクソウカク(光角コウカクとも 云われています)と言います。
    {註}国語辞書には「光角」はあるが「輻輳角」はない。
    近くから遠くを見るときは眼を開いて行きます、輻輳角は小さくなりますが、これを「開散」といいます、
    遠くから近くを見るときは眼を寄り眼にしています、輻輳角は大きくなりこれを「輻輳」といいます。
    輻輳力という言葉もありますが、立体視能力のことを言っております。



    また自動車運転免許の二種や大型の検査で深視力検査と言うのがありますが奥行きと動体視力を
    併せたようなもののようです。この輻輳・開散・調整の<<運動機能>>が二つ目です。




    そしてもう1つが脳が認識し処理する<<情報処理機能>>です。左右の眼の視差を持った網膜像
    を合成し、1つの物体又は画像として認識する「
    融像」機能です。

    現実の世界が立体に見える眼と脳の働きは上述のとおり、その光学・運動・情報処理機能、両眼視差
    により成立しています。

     
    立体視の方法

    そこで、現実でなく平面的な2枚の写真(又は一画像)で奥行き・立体感を感じるのは、何故かということですが、
    要は左右の眼の視差を持った網膜像を合成し、1つの物体ないし画像として認識する「融像」機能を
    つくることができる2画像(又は一画像)であれば現実と同様立体に見えるわけです、生理的な視覚の機能を利用していますが
    私は心理的な錯覚等も利用しているように思えます。(心理的な立体感の要素には、遠近法・大小・上下・重なり
    ・きめの細かさ・陰影があります)

    左右の眼の視差を持った網膜像と簡単に言いましたが、実はここが一番重要なポイントでもあります。
    2つある眼の視野は夫々水平方向に180°(度)の視野があり、その2/3の120°は両眼とも同じところを見ています。左右の眼が
    夫々違うところを見ているのは残りの1/3の半分の1/6の30°の視野の部分だけだそうです。
    だから、普通は立体視できないのが当たり前であります。この当たり前を覆して両目に別々の画像を網膜に描かせる方法が
    立体視というわけです。

    そして、立体視の方法として、左右の眼の視差を持った網膜像を左右に正しく描かせ合成し「融像」を作らせる
    ためにレンズ・鏡・プリズム等を使った立体視用のビュアーを使う方法と器具・装置を全く使用しない
    裸眼立体視
    があります。裸眼立体視のことを器具を使用しない両眼融合と言う意味でフリー・フューズ と言うようです。
    さらに蛇足ですが網膜像は左右と上下が逆転して映っているようで、左右の大脳が対側支配により 右視野は左脳(左は右脳)が支配し、左右の視野の境目がないようにしているようです。


    立体視用のビュアーはそのまま素直にみれば立体になりますが、プリントしたものやモニターで見るものは
    汎用性のあるものが少なく適当なものの市販品もありません。
    (伝統的なポジフイルムの画像をみるビュアーはレンズ等を利用したものですが右画像を右眼で見る平行法です。)

    なお、 左右に並べた2枚の写真をプリズム(眼鏡)を通して眺めることで立体視が実現できる
    ステレオ・ビュアーは、
    1849年にスコットランドの科学者ディヴィッド・ブリュースター( David Brewster)が発明した 「ステレオ・スコープ」
    なのであります。 ブリュースター は万華鏡の再発見でも有名になったといわれています。

    裸眼立体視は難しそうですが、ちょっとしたコツやちょっとした工夫と気楽に気長に行う訓練により、
    必ず(現実の世界が立体に見えているなら)習得できると思っています。 
    出来れば眼から鱗がとれた新しい世界が見えたという気持ち
    になりますので出来ない人は是非挑戦してみて下さい。



     平行法(Parallel-eyed Freeviewing Method, orthoptic fusion)

    眼の視覚の機能に則って、裸眼立体視の過程を考えて見ますと、開散と輻輳の運動機能により左右の画像を
    合成して「融像」を作り立体を認識するものと言えます。
    両眼を遠くを見るように離し開く「開散」は、左画像は左に置き左眼で見て、右側の右画像は右眼でみる平行法
    両画像を「融像」としてピントを合わして立体画像として知覚します。眼科の専門用語ではorthoptic fusionと言うようですが 正視のとか調節しない融像と言う意味のようです。この能力を”融像性開散”というようです。

     交差法(Cross-eyed Freeviewing Method, chastptic fusion)

    交差法でも「生理的複視」(正常な眼に起こる二重に見える現象)を活用しています。
    近くを見る寄り眼にする「輻輳」は、右眼で左にある右画像を、左眼で右側にある左画像を夫々交差して見る
    交差法 となり、生理的複視の二重像の内側の2枚(左に左画像右に右画像)を「融像」としてピントを合わして立体画像が 見られることになります。
    又chastpticは辞書で見つけられませんでしたが、chasteは純正のとか簡素なとかの意味のようです。 この交差法の能力は”融像性輻輳”力です。

    なお ”立体視”は辞書にも「両眼で物体を見たとき、左右の視差によって結ばれた網膜上の像が、感覚中枢の働きで立体として感知されること。」とありますが ”平行法と交差法”という用語は普通の国語辞書にはありせんので、特殊な分野の言葉としてあらためて理解しました。 この裸眼立体視の部分の表現は、私が独自に考えて記述した部分もあり、間違いがあるかも知れません。
    単なる初心者 の立体写真愛好家が書いたものとしてご理解ください。

          

    << 3. ★ 裸眼立体視が出来る人、できない人の分類 >>

    立体視用のステレオ画像(アナグリフを除く) =横並び・サイドバイサイドの2枚(左眼用,右眼用または右眼用,左眼用と並べる)または1枚のRDS等を使って、レンズや鏡・プリズム等で構成された器具・装置を用いない所謂、裸眼の立体視の出来る人、出来ないない人の分類は下記のようになります。 あなたはどれですか。

    (A)どちらも出来ない人
    (B)交差法のみが出来る人
    (C)平行法のみが出来る人
    (D)交差法が得意だが平行法も出来る
    (E)平行法が得意だが交差法も出来る
    (F)交差・平行法が自由自在に出来る人

    この分類では私は「 (D)交差法が得意だが平行法も出来る」に該当します。ただし平行法は(イ) 下敷き 
    または (ロ) トイレットペーパーの芯×2本 を使用しないとできません。(その後プリントアウトしたものは
    何も使用しないで6cm×2位のものは見えるようになりました。さらにその後、モニター画面でも極端に顔を
    近くす゛けて離していったら見えるようになりました。)
    ・・・・が私は 交差法( Cross-eyed Freeviewing Method)派です。

    立体写真の歴史は写真の発明からまもなく?のようですが、伝統的な立体視のスタイルがポジフイルムを平行法で
    見ることから、長くやっているオールドタイマーやこの世界で著名な方?は、平行法で(E)の方が多いようで、
    平行法が主流・本流となっているのが現状です。ニューカマーや写真以外のステレオグラムの愛好者は交差法が多い
    ように思います。



    参考のため私の作った
    カラー・フィールド・ステレオを下記に表示します。2つの●を3つに見るようにすれば
    凸凹が現れるます、上下同じものです。上下が凹凸なら交差法、凸凹なら平行法でご覧になったことになります。
    何も見えなかった人は要領がわからなかっただけだと思います。

    「コトノハハ○×」の ”裸眼立体視”と言うページをごく最近見つけました。 これによると92名中 裸眼立体視が
    可能な方は57名で、できない方は35名で6割以上の方ができるようです。
    また平行法と交差法の双方が できるとコメントしている人は6名で、7パーセント位です。


    ステレオグラムのCFS

    このステレオグラムは帽子屋さんの 「そらはうたたね」にあるStereoPictというソフトで作成しました。



    << 4.★ 私の立体視の訓練と習得法 >>

    眼科医、眼鏡士、視覚訓練士等眼の専門家でなく素人の単なる3D愛好家が書いたものです。障害が発生することは
    考えられませんが眼性疲労はありますので、やり過ぎには注意してください。
     私の実体験に基ずき書いたものです試してみる価値はあると思います。知ってる人にはバカバカしいことを
    書いていますが何かのヒントになることもあると思いますので読んで見てください。

     訓練の1外眼筋の訓練

    1. 片目を交互に瞑る。効き目の方は誰でもできると思いますが、反対側が出来ない人は、最初は手の指で
      カバーしながらでも何回も出来るまで訓練する。
      これは”外眼筋”の力を向上させるためであります。私は最初、口が動くだけで全くできませんでしたが、
      電車をホームで待つ間など思いついたらどこででもやっておりましたら、左右ほぼ同じくらいにできるように
      なりました。

        *(外眼筋は眼球の周りの上下、内外側、斜め上下の6本、両眼では12本あるようです)

        
    2. 片目を交互に瞑ることができる人は、目の前20cm位のところに右手の人差し指を表裏両方見えるように
      一本立てて、左右交互に目を瞑りながら見て、その違いを確認する。
      右では表側、左目では手のひら側が多く見える筈です。これは”両眼視差”の違いを知ることになります。

    3. 顔を動かさずに、両眼の眼球を上下、左右、斜め上下、円運動などを行う、更に片目を瞑って
      この眼球運動を行う。片目では不得手な方はかなり難しい。
      この1、2、3の訓練は外眼筋の強化であるが目の水晶体に繋がる毛様体筋<の鍛錬にも繋がると思います。
       
         筋肉は使えば使うほど発達し、貯えられます。使わなければ退化します。
        *(”貯金”は使えば減るが使わなければ減らない、”貯筋”とは筋肉を貯えることですが、
      これは使えば増えるが使わなければ減る。筋肉が減れば 退化し、老化する。)

    4. この訓練の前後や途中に、両手をこ摺り合わせて手のひらを暖かくして両目を瞑り、そこに乗せると
      リラックスして 効果が増すようです。

    なお、片目を交互につむることができなくても裸眼立体視の習得ができないことはありません


        ★ 訓練の2 生理的複視を利用した訓練イ(輻輳・開散運動)

     最初に1本の鉛筆を使います。腕をいっぱい伸ばして鉛筆を持ち眼前に持って行きます。
    それをじっと見つめて徐々に眼の近くに持ってきます。鉛筆が2本に見えてもピントを合わして1本に
    してください。 次に今度は反対に<段々遠ざけていき注視します。 この訓練繰り返してください。

     今度は鉛筆2本か左右の人差し指を利用します。鉛筆の場合、一本をどちらかの手に持って鼻の前20cm位
    のところに置き、他方の手は肘を一杯に伸ばして、鼻の方の一直線上に置いて両眼で見ます。
      先ず腕を一杯伸ばした方の鉛筆を見てください。じっくりとピントを合わしてみると、手前の反対の手の
    鉛筆はぼんやり2本に見えるはずです。
     見えない人は手前の鉛筆を直線上の前後に動かしてください。必ず見えます。これは生理的な正常な二重像です。
    伸ばした方の鉛筆を見る眼は遠くを見る眼で、これは開散運動です。 この手前の鉛筆が2本見える状態で伸ばし
     た方の鉛筆を凝視しながら前後に動かして両眼で追随してください。

     次に手前の鉛筆を凝視してピントを合してください。反対の遠くの鉛筆が2本に見えると思います。
      2本に見えない人は手前の鉛筆をハッキリ見てないか見られないか(鉛筆を動かす)、遠い方の鉛筆が
    近すぎるためです。 この手前の鉛筆を凝視する時は、寄り眼です、これを輻輳といいますが、同じく遠くの鉛筆を
     動かして見て下さい。 2本の鉛筆の幅が変化します。近くに来れば幅は狭くなり遠くに離せば幅も広がります。

     確実に両眼で追随しながら、手前の鉛筆と向うの鉛筆を交互に見る。夫々の場合で鉛筆を前後に動かす等、
    二重像を確認しながら、いろいろやって訓練してください。お分かりのことと思いますが前者、腕を伸ばした遠い方を
    見る眼が平行法の眼で寄り眼で近くの鉛筆を見る眼が交差法の眼です。
    なお生理的複視は正常な 眼の機能で平行法の眼は「同側性複視」、交差法の眼は「交叉性複視」と云われています。





     この訓練は一般的には”輻輳力の訓練”で眼鏡士や視覚訓練士はストリングブロック等を使っています、私は釣竿に
     数色の色つきのテープを巻いたものやトイレットペーパーの芯を連結して色の違うピンを立てたものをつくり実験
     しましたが、原理が分れば鉛筆や人差し指でも効果は同じです。

    【参考】
    こんなツールや、メガネフレームを製造している会社に こんな器具 <調節力フリッパーと輻輳・開散力フリッパー>もあり、この訓練の目指すものずばりです。



     訓練の3 生理的複視を利用した訓練ロ(融像の訓練)

     この訓練は裸眼立体視の平行法と交差法に結びつく訓練です。これも指でも鉛筆でもできます。
      指では両手の人差し指を立て軽く握り平行・垂直に立てる。鉛筆は2本(同じ質と色)を、どの指でもよいが、
    私の場合は親指・人差し指・中指に挟んで垂直に立て見える部分の長さを揃える。
    先ずは、平行法の眼の訓練です。 最初は50cm位以上離れたモニター等を見る、そして2本の鉛筆/指を眼前に
     突き出す20cm位のところで3本に見えるところがありますが、前後に動かして近ければ4本遠すぎれば2本に
     なるが3本なるところで固定し持続できるようにする
     決して鉛筆/指を凝視しないでぼんやりとうわ目使いのような眼で見つめる。三本の鉛筆/指の真ん中の
     1本が融像です。裸眼平行法はこの眼の使い方で真ん中の融合された像を立体画像として見ている事になります。
    私もこの訓練で裸眼の平行法がなんとか(中敷やトイレットペーパーの穴の空いた芯を使って)見られるように
    なりました。なお、真ん中の指の融像は1本の指に爪が両側にあるように見えますが、此処までハッキリ見えなくても
     OKです。指/鉛筆でなくモニターの方を見てください。



     次は交差法の眼の使い方の訓練ですが、これは寄り眼がスムーズと言うか即座に出来て持続できるかがきめて
    のようです。同じく鉛筆/指を今度は鼻先に置いて、それをじっと見つめて凝視しますぼんやり
     と2本に見えますが顔から離していくとやはり3本に見えるところがあります。このときモニターは二重に見えて
    いると思います。指の場合3本の真ん中の1本は左右の指の融合像です。右指の左側の端が左に左指の
    右側の端が右に来た指となって、この指は爪の部分が存在しません。(難しく言うと視野闘争があって爪が一部見える
     場合もあります) この交差法の目使いは、じっと見つめて見下ろす感じです。
    立てた左右の指を横にすると真ん中にソーセージのような形が見えます。この指の方法はモニターの方に視点を変えて 開散の平行法でも確認できます。この方が真ん中の指はぼゃーと見えますがこの見方をフォトリーディングという 速読法は使っているみたいです。



     輻輳と開散運動の立体視はどちらも極端にする必要はないようで、無理に眼を開いたり寄せたりすることなく
     極僅かな動きでよいように思います。
    この訓練は大きな鏡の前に立って行うのも良いようです。同じ色の歯ブラシ2本で歯磨きの際、訓練できます。




     訓練の4 生理的複視を利用した訓練(仕上げ)

    いよいよ実践的訓練です。下記の図形を見てください。図1,図2,図3とありますが、どれも一番上は簡単で最下段は 難しいです。文字のかいてあるものは、それが明媚にゴーストもなく完全に見えるようにしてください。(私も平行法では 図3のCは時々見えないときがあります) 訓練1,2,3が出来た方は、直ぐできる人もいるでしょうし、
    どうしても2つの図形が1つに融合しない人(近寄ってこない)、像が左右上下にズレル人などいると思いますが
    脳(融合機能)は、何回かやっているうちに無理に見ようとしなければ見えるようにスゥート動いて見えるようになります。
     交差法は、訓練 3の眼前で指/鉛筆を立て2本を3本に見ながら、モニターを見ると図形が多分4個に見える
    ので、 眼の力を抜いていくと3個に見えるので真ん中が融像です。モニターを見るとき鼻の頭を見る感じから緩めていくと良い。

    平行法は、モニターの向こう側を見る視線を交点として画面をみて融像をつくります。(私は残念ながら完全な裸眼?
    では見られませんので、下記のトイレットペーパーの中芯2本を使って見ています。但し印刷物は完全な裸眼で見え
    ます。下記参照) ・・・・ その後、顔をモニターに15cm位の近くに近かずけて、徐々に離していくと私にも見えました。
    殆ど立体像が見えているが、細部はボケているような場合は、眼の形を保持しながら両眼を細めるようにするとピントが合います。  

    ●交差法と平行法の両方できるのが眼の筋肉やその他の脳の機能にも良いようです。 不得意な方を訓練して
    ください。 (私も平行法特訓中で、こんな記事書く気になりました)

    平行法の訓練では画像の大きさを徐々に拡大して表示できるスライドが好都合です。

    (A)
    --------- 私の練習長A<< 蓮 >>QPON高画質立体写真スライド を使ってみてください。

    (B)--------- 私の練習長B<<西洋名画>>QPON高画質立体写真スライド


    (C)--------- 私の練習長C<<西洋絵画他>>QPON高画質立体写真スライド
    は、私自身が訓練に使っている取って置きのページ。

    (D)---------私の練習長D<<西洋名画>>”立体視で楽しむ風景”の 立体視トレーニングのプログラム借用
    は、最近 私自身が訓練に使っているものです。

    < 平行法のコツ > −どれかがきっかけになるかも−

      ・ ぼんやりと絵の向こう側を見るつもりになる
      ・ 遠くを見てから、焦点を動かさないで絵を見る
      ・ 2本の筒を両目にあててみる(私はトイレットペーパの芯)
        ・ 老眼鏡をかけてみる(私は3・5度の老眼鏡)
        ・ 繰り返しになっている2つのパターンに印をつけ、 それが3つに見えるようにする
      ・ なんとなく顔は動かさないで、目線を下げてみる

    プリントアウトしたものを平行法で見る場合は、印刷物を額(ひたい)にくっつける位に近くに持って来て、
    寄り眼になっていない自然な目線であることを確認して、少しずつ前方へゆっくり動かしてください。
    2枚のものが3枚に見えて、真ん中に”融像”が見える筈です。印刷物を前後にして(或いは眼を細めて)
    ピントを合わしてください。この平行法の融像ができた眼の形を何回か訓練して身体に覚えさせてください。

    <<リンク1>> 紫美津遊のステレオグラム銀河 より 交差法の習得
    <<リンク2>>(有)アートナウの”ステレオグラムの見方” 平行法の習得
    <<リンク3>>”立体視で楽しむ風景”の 立体視トレーニング




    ★片仮名のイとロが一番手前に見えたら交差法,片仮名のイとロが一番奥に見えたら平行法
    ★「ハ」は"あいうえお”が一番手前に見えたら交差法、"あいうえお”が一番奥に見えたら平行法
    ・・・・です。

    両方若しくは不得手な方を練習してください。


    図 1
    上から下へ凹凸凸が交差法,凸凹凹平行法


    図 2
    上の図の文字入りです。 文字が明媚に見えるまで訓練してください。Cの平行法の文字が一つになりますか?


    図 3



    <<5. 私の立体視ツール >>

    これはツールと言うよりチョットした工夫で、いろいろといわれているヒントを私なりに解釈したりして
    試してできた結果です。原始的というか幼稚なものですが結果としてできる道具となりましたが、
    使い方が問題だと思います。これで見たら必ず立体視できるものではありません。 ツールと言うよりヘルパーです。

    私のモニターとツール?を撮った写真です。画像は交差法の蓮てす。



     a 平行法

     左右の画像を左画像は左眼だけで、右画像は右眼だけで分離して見られるかどうかがポイントのようです。
    そのため左右画像の真ん中に衝立をたてると見えるようになります。見方/眼の使い方は、訓練 3 の平行法
    を参考に

       イ 下敷き(横200×2 +α 位までしか見えません)

      モニターに付けて見ます。少しずつ大きくしていくと大きくても見られるようになりますが、
    余り大きな画像は駄目です。



     ロ トイレットペーパーの芯×2本

      (恥ずかしいので人の前ではやったことありませんが横400×2位まで見られます)

    2本の筒を夫々両眼に当てて左右の両画像を見ます。これは下敷きの中敷に比べ大きな画像まで立体視が
    可能です。むしろ余り小さな画像は見難い。 この筒がよい点は微妙に角度が変えられることです。
    少し外向き(左右対称)に徐々に内側にして行き良いボイントを見つける見方が良いようです。
      また、見る位置を前後してみるとよいばあいもあります。上手く調節すれば立体像(融像)だけ見える角度が
    あります。 相当大きな画像(width="400"位)まで見られるようになります。15インチのモニターの
    ほぼいっぱいの左右画像が慣れれば見られますが、画像により、またその時の調子により、
    1枚にならない場合もあります。

    この方法は私のように輻輳傾向が強すぎる人には絶対お薦めの方法だと思います。筋肉やその他のバランスのため   不得意な方の訓練は必要です。

       


    平行法ツールの図解と写真は私の平行法と交差法のツールです


     b 交差法 歯磨きチューブ大の外箱にて作成

      これも必ず立体に見えるものでなくツール言うよりヘルパーで、見えるように援助するだけです。
     軽く寄せ目にしてから、これで覗くと立体になり立体像だけが見えます。
     作ってみたい方に補足します。 中央部の部分は黒く比較的硬い紙で成形しました。内側も黒く塗ると完璧です。
       訓練 2、3の 寄せ眼を参考にしてください。



     C 平行法 百均の3.5度の老眼鏡

    これは、まさしくツールです。最安価にして最大?のツールです。何故なら、安物のプラスチックの凸レンズを
    使用したビュアーよりも、むしろプラスチックレンズですが周辺もシャープで、私の感じでは綺麗です。そして、誰でも確実に立体視が必ず可能です。

    老眼鏡の3.5度の焦点距離は1/3.5m ≒ 28.6cmで、これは中心の焦点距離で周辺部はもう少し
    短いようで、平均値は大凡 25cm位のようです。
    この距離の近くでモニター画面や印刷された画像を見れば必ず立体視できます。 (眼とメガネと画像の距離は調整する必要があります) 凸レンズで何故、立体視ができるかといえば、私の下敷きやトイレットペーパーの芯と同じく左右の画像がレンズの
    焦点により分離でき、右眼には右の画像しか左眼には左の画像しか見えないようになるからです。(普通は両眼とも左右の画像を 見てしまいます。参照;”立体視の方法”の項で詳しく述べています。)  
      自分の両眼の幅に合わせて、レンズの部分を直系 1.8cm位の円のレンズにして他の部分を黒い紙等で覆い隠す と分離が確実になると思います。

    どうしても裸眼で立体視できない人は、これで立体画像を先ず見て、併行して裸眼立体視の訓練をしてみてください。
    それでは100円ショップへ「メガネの上からの老眼鏡 」かレンズの小さめのタイプのものの3.5度の
    老眼鏡を買い求めてください。


    PENTAX STEREO ADAPTERによる交差法の立体視

    交差法の並びのRLの画像を首記の撮影用のアダプターでみると正しい立体像が見えることに気がつきました。
    平行法しかできず、大きな交差法画像が見られない方には好都合です。  前は私も見えなかったので何故
    見えるのか、そのメカニズムを考えて見ました。 図解のとおり平行法の眼で2×2にみて真ん中の2枚で
    融像を作って見ているようです。なお この方式では小さい画面は見られません、15インチの画面の横いっぱいに
    表示された2枚の横並び画像がよく、この場合モニターとの距離は30〜40cm位です。





    << 6.裸眼立体視は目に悪くないのか >>

    裸眼立体視は目に悪くないのか。立体視やその訓練は弊害があるのではなく、寧ろ目の筋肉や視野等の調整運動 (視力回復の可能性あり)と脳の中の画像処理能力を高めて、更に脳そのものの活性化が計られると考えられるようです。 その効果は 栗田昌裕教授の「3D写真で目がどんどん良くなる本」によれば、@自律神経調和効果、A眼筋の均等使用効果、 B視野の均等使用効果、C内面空間の確立効果、D内面空間の充実効果、という5つの効果があると述べられています。
    近視や乱視で眼鏡やコンタクトを使用している方も正しく矯正されていれば裸眼立体視できるようです。(下記に詳細)

    リンク;裸眼立体視Q&A
    ここから眼鏡士で20年毎日裸眼立体視されている 人のQ&Aへいきます。



    7. ★ マジカル・アイ(マジック・アイ)について

    視力の回復に寄与すとる最近でも宣伝されているマジカル・アイですが、最初は確かマジック・アイでした。
     マジック・アイは昔、真空管のラジオがあったころ放送局に同調すると扇型のところが収縮するという真空管が
    あり、それとの混同を避けるためマジカルという英語の読みに変えられたのではないかと私は思っていまいましたが・・・
    マジカル・アイ(マジック・アイ)という用語は一般的でなく特定の書籍に使用された言葉で、1990年に 「マジック・アイ」と言う本が発刊されてから使用され、その後別の出版社がマジカル・アイ シリーズを出しました。商標登録もないようです。(Magical Eyesという若者の”歌”があると検索ででますが、マジカルアイは日本でしか通用しないみたいです。アメリカには
    magiceyeというステレオグラムの会社ありが素晴らしいサンプルが掲載されています。)

    立体視を行うことで、両眼のチームワークがよくなり、焦点を合わせるビジュアルスキルが向上するので、結果として 視力が回復する可能性があります。下記に立体視を利用した視力回復トレーニングがあります。
    * 参考リンク;eye-eye-netの 視力回復と視力検査         * 参考リンク;視力回復の研究         * 参考リンク;特別視機能研究
            * 参考リンク;Dr.REX

     このマジカルアイとは、まさしく立体視でしかも裸眼で行うものですが、ランダムドット・ステレオグラム(RDS)
    の変わりに、意味のある模様や写真の一部を用いたステレオグラムのことでカラーフィールド・ステレオグラム(CFS)= (上に見本あります)ウォール・ペーパー・ステレオグラム等で作成されたSISシングル・イメージ・ステレオグラムを指しています。
    RDSも最初は2枚組でした 、心理学者ベラ・ユレスが最初に創り出しましたが、1979年タイラーがオートRDSという1枚のRDSを作りました。

    私は立体写真よりマジカル・アイの方が遥かに難しいと感じています。(下記の<<参考>>参照)
    それは、完全な立体視をして、隠された文字や絵を見つけなければなりず、さらに難しすぎるものが多いのでは
    ないかと思います。それ故に愛好者が多いのかもしれませんが。

    これらの本の平行法・交差法の見方の説明も大同小異で、出来ない人にはできないところから、なかなか抜け出せ
    ないものばかりのようです。
    正常な両眼の生理的復視、即ち焦点が合った視点の前後では物が二重に見えるということを自覚し、訓練しコツを
    掴むこと。そしてその二重像を利用して左右別々の両眼で差異のある網膜像をつくり(両眼視差)、更にその左右の
    違う網膜像を融合して1つの像とする融合像=融像(fusion)として認識する。 少し難しい表現ですが、
    要は正常な複視で、必要な部分を融合して脳に立体として錯覚?否、知覚させることです。
    そのための誘導としてポイントマークを二個付けて三個に見えるように指示していますが、直ぐ出来る人もいますが、
    なかなか難しく出来ない人もいます。また平行法と交差法の指示があるものもありますが両方スムーズにできる人は
    少ないと思います。
    そこで、私が提案している自分の指や鉛筆をつかった訓練2,訓練3により訓練して戴きますと必ず習得し易くなると思います。 
    なお、Web上に公開されているマジカル・アイと表示された画像の一部を点検しましたら、5件のホームページ中
    完全に立体に見えるのはお一人で、他の4人のものは殆ど立体感がないか乏しいものでした。
    交差・平行の入れ替えボタンを押しても殆ど変化しないものもあり、奥行きの違いのある画像でなく、
    陰影や大小の違いで立体感をあらわした画像をお使いで、撮影の際、2枚以上の写真の水平横移動が少なすぎる
    もののようでした。((点検したのは、QPONシステムのマジカル・アイです。提供の見本は立体にはみえますが、市販されている本などが隠された絵や記号が 立体視すると出現するものとは違うようです。))
    立体視が出来ない人が作成されたものは、立体に見えない画像があると考えらます。

      最後にもう一度、マジカル・アイよりも立体写真の方が簡単に見られ、眼から鱗の驚き感も大きいと思います。
    マジカル・アイが見られる方は是非とも立体写真も見てください。マジカル・アイが見えない人も立体写真なら見えるかも 知れませんよ。

    もう1つ蛇足を加えますと、今一番ナウな速読法にフォトリーデングというのがありますが、その目の使い方はフォトフォーカスとかソフトアイとか云われているようですが、本の活字や段落に焦点を合わさず、遠くに視点を置いて本の全体を写真に 撮るように観て、視野を広げて右脳で読むようです。 これは平行法の目の使い方に似ていると思います。 フォトリーデングが出来てから以前出来なかったマジカルアイが見えるようになった人がいるとの記事がありました。
    なお マジカル・アイについての原理やサンプル等は私が推奨する下記のリンクをご覧ください。 {|マジカルアイで視力回復| ・・・| マジカルアイMINIって?| マジカルアイの作り方| そんなマジカルアイの疑問に答えていきます} というようなもっともらしいページもありますが 内容はいただけません見出しに騙されないように!

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    以下はリンクしたページが閉鎖されたので表示できません。
    <<   参考   >>
    ◎私のRDSを下方に表示します。番号をクリックして下さい;  StereoPictで作成。


    {ここにRDS画像が表示されます}


    1    2    3    4    5    6            0 = (clouse)オンマウスで消えます   

    //-- ★ 交差・平行法で文字が浮き上がります。ドットの代わりに般若心経の文字列を使用------子 若  老   の三文字の交差・平行

    <<   Links  >>


    _______________________________________________________________________________
     私の大好きなステレオグラム(リンク)
    3dwonderstuff  交差法を推奨しています。 Gallery →Images ,Animations
    ◎ かなり手強いステレオグラム(リンク)「とのすのす。」”stereo”に挑戦してください。
    <<ステレオグラム美術館>>RDSの原理とサンプル/文教大学のページ
    ◎ (リンク)?マジックアイですが、 こんな掲載のページよろしい?のでしょうか 見方の説明は、変な日本語です。?
    ◎(リンク)このページがこんなところに紹介されていました。 <<スピリチュアルな超成功哲学「竜馬のレッスン」>>

    ◎ (リンク)?韓国語のページ このページへのリンクのことです。



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    2007-8-17 ------------- 新規掲載----------------------
    2007-8-26 -------------- *追加と修正-------------------
                 2007-8-27 ------------- マジカルアイ掲載----------------
    2007-8-29 ----------●コトノハ○×”裸眼立体視”----------
    2007-8-31 ----RDS 3枚追加 その他追加訂正--------------
    2007-9-7 --------マジカルアイの訂正・追加----------------
    2007-9-18 ----100円老眼鏡の追加-----------------------
    2007-9-20 ------{とのすのす}他リンクその他追加訂正--------
    2007-9-22 ---立体視の交差・平行法の追加訂正-------------
    2007-11-1 -----立体視の起源他追加---------------------
    2007-11-12 ----私の練習帖として再編・追加----------------
    2007-11-26 -------マジカルアイに視力回復の研究(リンク)追加
    視力回復トレーニングと視力検査(リンク)追加
    2007-12-3 ------------------目の視野と立体視について追加
    2007-12-7 ----<ステレオグラム美術館>のリンク不具合等修正
    2007-12-26 -------------裸眼立体視は目に悪くないのか 補筆
    2008-3-12 ------------------------ リンク「フリッパー」追加
    2008-3-17 -------------------マジカルアイの記事、訂正追加
                2008-3-26 -----------------------マジカルアイの誤記削除
    2008-4-20 ---------------マジカルアイにフォトフォーカス追加
                 2008-4-29 ---------------リンク「立体視のトレーニング」追加
    2008-4-29 -------------------------「私の練習帖C」追加
    2008-5-13 ---------------リンク追加■特別視機能研究所
    2008-6-26 -------訓練4の「イロハ」図の交差・平行法の説明訂正
    2008-8-31 -------------------------「私の練習帖D」 追加
    2008-9-17 ---眼の三機能に縮瞳を追加、マジカルアイにDr.REX追加
    2008-11-22 ---------立体視の方法のなかにステレオ・スコープ追加
    2008-12-5 --------- リンク追加 ”探検コム”の立体写真の誕生

                 2019-5-16 ―--------韓国の3Dのブログに私のページが Linkあり発見

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